以前の記事でシステム開発会社は概算を瞬時に弾き出せる基準があるということを記事の一部でご紹介しました。

解説!システム開発の費用の決まり方

しかし、多くの案件では瞬時に概算見積もりが出てこないことが殆どです。

クライアン:「こんなシステム作って欲しいのだけど、概算でいくらくらいかな?」
システム開発会社:「今の段階ではいくらと申し上げるのは難しいです・・・」
開発を依頼したことがある方は、このようなやり取りに覚えがあるのではないでしょうか。

概算を弾き出す基準があるはずなのに、概算がでないのはなぜなのか?
どうしてこのような矛盾が発生するのか?
それにはしっかりとした理由があるのです。

開発内容が不明

アプリ開発を例にご説明をします。
依頼アプリはマッチングアプリとします。

多くのお客様は「マッチングアプリを作りたいのだけど、いくらくらいかかる?」
このようなざっくりのお話をまず初めにされます。
この内容では金額は出ません。

いってみれば「キッチンとリビングのリフォームをしたいのだけどいくらくらい?」と聞いているのと同じです。
その場で言えることとしたら相場くらいです。

リフォームの内容が小規模なら安くなりますし、こだわった大規模な内容であれば金額は青天井ですよね。
そのため「数百万〜上は数千万、億になることもあります。」ということしかできないのです。

一歩踏み込んでクライアントさまから「◯◯みたいなアプリは開発にいくらかかる?」という概算依頼がきたとします。
これはこれで開発会社にとっては非常に答えづらいです。

ざっくりいくらぐらいかかるか概算は出ます。
しかし、多分これくらいかかるだろうという過去の経験則からの感覚値での概算になります。そのため大きくズレることもあります。
なぜならば、そのアプリの詳細、特にバックエンドのシステムまでは分からないからです。

また、参考アプリは本当にクライアントさまが必要としているものなのか。
必要な機能は網羅されているのか、逆に不必要な機能はないのか。
デザインは同じようなテイストなのかなど、確認すべきことが多くあります。

そのために参考アプリを例に出されたとしても、「このアプリなら◯万円くらいでできると思いますが、お見積はお打ち合せの上お答えします。」という返答になってしまうのです。

エンジニアは魔法使いではない

システム開発は1点ものということもあり、初期段階では見えないことが非常に多くあります。

iOS、Androiどちらか一方だけなのか?それとも両方なのか。
会員登録に必要な項目は何なのか?

SNSとは連携するのか?
無料会員はあるのか?無料会員がある場合、どこまで操作できるようにするのか?
決済方法やポイント等の購入はどのようにするのか?
検索機能はどういったものが必要なのか?
管理側に必要な項目はどういったものが必要なのか?
決済管理はどのようなものが必要か?
取得した個人情報はどのように保存するのか?
セキュリティはどこまで組むのか?

このような初期段階で聞いておきたいことが山ほどあります。
過去の開発経験があったとしても、ヒアリングをしなければ分からないことが多くあるのです。
またこの仕様は開発会社が決めることはできないので、打合せをし大枠の内容がつかめて、やっと概算が出せるようになります。

リビングのリフォームでも同じですよね。
キッチンはどのような設備が必要なのか?やリビングの床はフローリングなのか畳なのか?など最初に決めておかなければ話が進まない内容がありますよね。
その上で水栓はどのようなものを使うのか、フローリングならばどの素材のものなのか、床暖は必要なのか、必要であれば床暖対応の素材をえらばなければならないなど、詳細を詰めてやっと見積もりが出る。

システムでも同じように詳細が決まらなければ見積もりは出ないのです。

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